検査・治療の紹介
一般検査
尿検査
尿の中に蛋白や、糖が検出されるときは 腎臓病や糖尿病の初期のことがあります。また血尿も尿路系の癌などの早期のサインの可能性があります。
白血球という細胞が多く検出され、熱があるときは膀胱炎や、腎臓へのばい菌感染の可能性があります。ほかに肺炎の原因となっている菌を尿で検査することもあります。
検査器械
呼気NO(一酸化窒素)測定器
吐き出した息の中に含まれるNO(一酸化窒素)を測定することで、気管支喘息の診断に役立ちます。症状が典型的でない方、例えば季節がわりの頑固な咳などにも喘息の体質が隠れていることもあり、診断の一助になります。
予防接種
インフルエンザワクチン
流行期に入る前ころから接種を始めます。在庫によっては疾患の有る方や、妊婦さん、医療従事者などを優先させていただくことがございます。
中学生までの方は保護者の方の同伴を御願い致します。15-18歳までの高校生の方は、原則保護者の同伴が望ましいですが、万が一同伴が出来ない場合は事前に問診票の署名欄に説明をお読みいただいたうえで保護者の方の署名をした状態でお持ちください。
肺気腫(COPD)の方はインフルエンザワクチンにより死亡率が減らせると言われており、ぜひとも接種が勧められます。
ヒトパピローマウイルス(子宮頸がん予防)ワクチン
電話か来院時要予約 取り寄せ目安1週間
当院では2023年4月から9価ワクチンであるシルガードを定期接種に取り入れます。(電話や受診時に要予約)ヒトパピローマウイルス(以下HPV)の感染を予防を目的としたワクチンです。9価ワクチンは3回の接種となっており、1回目と2回目は最低1か月、2回目と3回目は最低3か月あけることになっています。1回目、2回目に4価ワクチンのガーダシルをうたれている方に関しても残りの接種を9価のシルガードでうつことが認められていますので、特別にお申し出の無い限りは対象の方は9価ワクチンを使用させていただきます。あえて4価ワクチンをご希望される方は、予約時に必ずお申し出ください。9価ワクチンに関しまして、1回目を15歳未満の方にうつ方に関しては、2回の接種も認められるようになります。この場合は5ヵ月の間をあけることになりました。
平成25年4月に予防接種法に基づきHPVワクチンは定期接種になりました。9価ワクチンは子宮頸がん全体の50〜70%の原因を占めるHPV16型と18型の感染予防を主な目的とし、加えて性器の良性病変である尖圭(せんけい)コンジローマの原因となる他の型にも対応しています。定期接種の対象は、小学校6年生-高校1年生相当の年齢の女子の方となります。定期接種は広島市では無料です。
また、平成9年度から平成17年度(1997年4月2日~2006年4月1日)に生まれた女性に関しても接種機会を逃した方のための特例接種(キャッチアップ接種)が認められるようになりました。この仕組みは令和4年4月から令和7年3月末までの3年間利用できますのでご検討ください。
※接種機会の確保の観点から、キャッチアップ接種の期間中に定期接種の対象から新たに外れる世代(平成18年4月2日から平成19年4月1日までに生まれた女性及び平成19年4月2日から平成20年4月1日までの間に生まれた女性)についても、順次キャッチアップの対象となります。
HPVワクチンを早期に導入した国では、ワクチン型のHPV感染が劇的な減少(最大90%の減少)と前がん病変の減少(最大85%の減少)が報告され、高い予防効果を認めています。日本国内からも前がん病変のHPV感染率の有意な減少が報告されています。HPVワクチンは、接種時にすでに感染しているHPVは排除できず、すでに生じているHPV感染症の進行予防効果もありません。そのため、HPVに感染するリスクである性交渉を経験する前にHPVワクチンを接種することが望ましいとされています。また、HPVワクチンはすべてのタイプのHPV感染を予防できるわけではないため、HPV接種後も定期的に子宮頸がん検診を受けることが大切です。
2020年12月に肛門がんや尖圭コンジローマの予防を目的として9歳以上の男性にも4価ワクチン(ガーダシル®)を接種できるようになりました。現在、男性への接種は任意接種ですが、海外では男性に対して定期接種を行なっている国もあります。参考までに米国では男子の13歳から21歳に、そして男性と性交渉のある男性には26歳まで積極的な接種を推奨しています。
当院での初回の接種に際しては予約が必要となります。お電話や、来院時にお問合せ下さい。接種には、原則、保護者の同伴が必要です。ただし、被接種者が13歳以上の場合は、以下の予診票の所定の欄に記入があれば、保護者の同伴がなくても接種可能です。
HPV予診票.pdf (0.52MB)
※接種後の健康被害に関する現状
HPVワクチン接種後に報告された、広い範囲に広がる痛みや、手足の動かしにくさ、不随意運動(動かそうと思っていないのに体の一部が動いてしまうこと)などを中心とする『多様な症状』は、「HPV ワクチン関連神経免疫異常症候群(HPV vaccine associated neuropathic syndrome:HANS)」と呼ばれていますが、現在までにHPVワクチンが原因であるという因果関係を証明する科学的・疫学的根拠は示されていません。
HPVワクチンの副反応疑い報告頻度は0.08%(2,584人/約338万人)、副反応疑い報告で確認できている未回復の割合は0.005%(186人/約338万人)であり⁷、海外での大規模比較試験では、接種者と非接種者間に重大な有害事象の発生率に差はありませんでした。こうした事実を知っていただき、保護者、ご本人が納得されたうえで接種していただければと思います。
風疹・麻疹混合ワクチン
電話か来院時要予約 取り寄せ目安1週間
定期接種の小児の方や、風疹に関しては自治体から年代によっては男性に抗体検査の案内が送られ、抗体が不足している方にはクーポンを使った予防接種が勧められています。また医療関係の学校や入職前の接種も任意接種で受け付けています。
水痘(みずぼうそう)ワクチン
電話か来院時要予約 取り寄せ目安1週間
小児の方や、医療関係の学校や入職前の接種も任意接種で受け付けています。高力価水痘ワクチンを接種することで、帯状疱疹の発症もある程度抑えられると言われていますが、近年帯状疱疹の専用のワクチンであるシングリックスも発売されています。双方価格や効果が異なりますので、医師と相談のうえご検討ください。当院ではシングリックスは取り扱いはまだありません。
肺炎球菌ワクチン
電話か来院時要予約 取り寄せ目安1週間
65歳以上の方には肺炎の予防のワクチンが推奨されています。日本で肺炎の原因で多い肺炎球菌に対するワクチンです。肺や心臓、腎臓などに疾患がある方や脾臓を摘出した方はこれより若年でも接種が望ましいと思われます。ほかの肺炎の原因菌や、一部の肺炎球菌はワクチンでカバーできていないのですべての肺炎が予防できるわけではありません。
取り寄せになりますので、受診時に予約をとっていただきます。
広島市のご案内ページ(受診時に持ってきていただくものなどが書いてあります)
特殊な治療
スギ花粉症、ダニによる鼻炎に対する舌下免疫治療
スギ花粉症や、ダニ・ハウスダストによる鼻炎でお悩みの方への治療です。詳細に関しては、下記の特設ページをご覧ください。製薬メーカーのページへのリンクもあります。
アナフィラキシー対応注射(エピペン)の処方
食物アレルギーや、ハチによるアナフィラキシーの対応用の注射キットの「エピペン」の処方資格を院長が有しており、処方可能です。ただし院内に製剤は在庫しておりませんので、初回は診察のみさせていただき、早ければ数日後にお渡しとなります。
在宅酸素療法
医師が必要と認めた方には 自宅に空気中から取り入れて高い濃度の酸素を作る器械(濃縮器)を設置したり、移動時の酸素ボンベなどが保険の適応となります。
COPD(肺気腫)や間質性肺炎、その他の呼吸器の病気で大きい病院への通院が難しく、地元での受診をご希望される方などもご相談ください。
睡眠時無呼吸症候群のための呼吸器(CPAP)
睡眠時無呼吸症候群は近年、知名度・認知度があがり 診断される頻度が増えています。当院からも業者に依頼しての簡易検査が可能です。それだけで診断がつかない方は
入院での検査をご案内します。医師が必要と認めた方には夜間に使用する機械(CPAP シーパップ)の適応になります。